そんな思いを隠しながら入学式を終えて、家へと向かった。


肩にかけたスクールバックをギュッと握り締めながら

歩いていると、だんだんと家に近づいてくる。

すると横を大きな黒塗りの高級車が通って私の家の前で止まった。

運転手席から付き人が降りてきて後部座席のドアを開けると

綺麗なスーツを着た両親と進学校の制服を着た弟が降りてきた。