いつの間にか自分がしたいことも、夢も、存在価値も、

全て忘れていた。


重い足取りで入学式へ向かい指定された席に座る。

何気なく保護者席を見渡しても自分の両親の姿は見当たらない。

来るはずないよね…


なぜなら、私の双子の弟の入学式へ行っているからだ。


わかりきっていることなのに胸がズキンと痛む。