「寝てるやつ起きろ!」
目が冷めれば授業中だった。プロジェクターに映されたポイントが目に留まった。びっくりして起きたせいか凄く体がすっきりしてる。いや、居眠りのせいかな? ってか、いつの間に寝てたのかな。
「友里(ユリ)ちゃん、やっと起きたね。」
前の席の羽瀬(ハセ)がこっちを向いて話してきた。
「羽瀬、私そんなに寝てたの?」
「結構寝てたよ。ね?」
「友里はかなり寝てた。」
羽瀬の隣の夏那(カナ)が少し笑って話しかけてきた。
「夏那が言うなら間違えないか。」
「ねえ、私は!?」
「羽瀬は信用ならんな。」
「ひどいっ!!」
「嘘だって。信用してるぞ。」
冗談まじりでコソコソ話す私たちは、いつもこんな感じである。居眠りしてた私は狛 友里(コマ ユリ)。ずぼらな性格でよく友達に叱られる。私の前の木本 羽瀬(キモト ハセ)。いじりがいのある優しい友達である。羽瀬の隣の坂本 夏那(サカモト カナ)は、しっかり者だけどたまにからかってくる友達であるのだ。いつも3人で話したりしてる仲いいグループである。
そんなこんなで授業がおわり、