「おじちゃん、私お爺ちゃんの気持ちすっごく分かってるつもりだよ。有難いしでも、新しい世界が見たくなったんだ。お願いします。私を聖マリントに行かせて」


「でも、なお前には悪い虫に付かれては…」


「下宿するなり、その辺は融通きかすから」


本当に必死に私は答えた



少しの沈黙が続いた後、

「なぁ、徹。涼は今東京に居るのかな?」

「えぇ、本社に勤めてるから」