「遅い!!!!」

第一声はこの一言だった。

「でもこれでも急いで走って来たんだよ?
いつもいつも急にメールがくるからこっちも準備出来ないの。大目に見てよ。」

はぁ…と大きく溜息をついてから
白倉くんはこう言った。


「全部言い訳にしか聞こえないんだけど?
言いたい事はそれだけ?」

なっ…なんだと!?


負けてられない!!
「何で上から目線なの?私だってあんたの雑用係とかいうお遊びに付き合ってやってるんだから感謝くらいしなさいよ!」

キリッとした表情を決めていたが、心ではよしっとガッツポーズをしていた。
これで初めて言い負かしたことになる。
長い間雑用係をやっているのも伊達じゃないわね。