全く、イカれている。


自嘲しながらも、タカヤに会えることを、楽しみだと思う気持ちは、抑えられない。


ちゃんと、ここまで戻ってこれればいいがな。


もともとバカな上に、クスリでイカれている状態だ。


その上禁断症状が重なっていれば、幻覚のピンクの象に追いかけられて、戻るどころではないかもしれない。


明日の昼まで待って、行方がわからなかったら、探しにいこう。


そう決めて、沼田は目を覚ますために、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。