喫茶店で、萩と待ち合わせた。

萩のほうも、タカヤと同じくらいの年頃の青年が一緒だった。

目つきの悪さも、タカヤといい勝負だ。

その目つきの悪い青年が、タカヤを見たとたん、ほっと、息を吐いた。


「よかった。まだ、生きてた」


タカヤは、初めての人間を見るように、首を傾げている。

おいおい、いくらなんでも、そりゃ薄情すぎるだろ。


「すいませんね。こいつ、ちょいと頭がいかれているもんで」


沼田は愛想笑いをして、頭を下げた。