「分かった。
にっしーがそう言うなら、今から告白するよ」


お?今から?

勢い余ったのか突然に椅子から立ち上がったみのるにつられて、あたしも立ち上がる。


「......好きだ」


急に真顔になったかと思えば、強い力で腕をひかれて、あたしはみのるの腕のなか。

誰もいない二人きりの部室で、みのるに抱きしめられる。


「え?うそ......、あたし?
ちょっ......みのる!」


理解できないでいる間にも、強引に唇を奪われた。

キスされたことがショックというよりも、なんかもう驚きすぎて反応できずに、されるがまま。

.......って、マズイマズイこの状況。


「みのる......っ!
まって!ダメダメ!ダメだって!

さっきのはあたしもあおっちゃったとこあるから、今の一回は許すけど、これ以上はさすがにマズイよ。

あたし一輝くんを裏切れない!」


まさにあたしのアドバイス通りに強気に攻めてきたみのるを全力で拒否ってると、一輝くんの名前を出したとたん、冷静になったのか、スッとひいていった。