……最悪だ。



「シロ?」



机に突っ伏して起きない私に心配そうに声をかけてくれる樹里にも返事をする余裕がない。




「ここ最近ずっと授業中も寝てるけど、大丈夫?」


「……ん」



……1週間。


あれから一週間ずっと、あの公園で銀色の男を待っていた。


けれど、そんな私の甲斐も虚しく、一週間あの男が公園に来ることも、ましてや電話がかかってくることもなかった。





それでも、待ち続ける自分に、自分自身も驚きを隠せない。


今日来なくても、明日は来るかもしれない。


毎日毎日その繰り返し。


やっぱり私の自惚れだったのかな。




「昨日は何時に寝たの?」



そして、この一週間で毎日シロにそう聞かれるようにもなった。