すると、彼ーー転校生である、新城 皐月くんが一歩一歩私の方に近づいて来る。 「久しぶりだな、永遠。」 「久、しぶり…だ、ね」 そんな私たちの会話に皆、興味津々で見てくる。 「えーっ、何、何!永遠ちゃんと知りあいなの?」 「知り合いつーか、゛幼なじみ ゛」 幼なじみ、という言葉が頭の中でグルグルと回る。 皐月、は、生まれた時から一緒だった。 何をするのも一緒。……だから、私は、嫌だった。