私は、そう言いながらもっちの隣で弁当を広げて甘い卵焼きをパクリと食べた。



「まぁ……面白そうっていうのもあるけど。新城くん見てたら応援したくなる」



「どうゆうこと?」



「いや……何でもない。まぁ、そのうち分かると思うよ」



もっちは、意味深な言い方をし、その後は何も言ってくれなかった。







5時間目。一日の中で多分一番眠くなる時間。



その5時間目が、私が最も苦手とする数学なら尚更。