「もっち!助けてよ!」



もっちの机を両手で荒々しく叩きながらそう言うと、やっていた問題集から目を上げた。



「……だって、あそこで何をしても変わんないでしょ?」



それだけ言うと再びもっちは、問題集に目をおとしてしまった。



そうなんだけど!そうなんだけど!



もっちに助けを求めるのは、無駄だ……と直感的に感じいつものようにチャイムがなるまでもっちと他愛ない話をしていた。