私は、かごの中からカバンをひったくるように奪い皐月を置いて下駄箱へ向かった。



青瀬と書いてある下駄箱の扉を開けローファと上履きを入れ替え、履き替えた。



はぁ……。いきなり平穏な生活が崩れそうだよ。いや、崩れる。間違えなく。



私は、気分が重いまま教室の扉を開けると、



「「おめでとうー!!」」



はい?あれ、私今日誕生日だったけ?
いやいや、違う。じゃあ、なんだ?



「皐月くんと付き合う事になったんだね!もー、昨日のは照れ隠しか。騙されたー」