その表情に胸がきゅゅうと締め付けられる。


「車が突っ込んできた時、マジで焦ったわー」



……ねぇ、なんで。私のこと嫌いなんでしょ?

ねぇ、どうして……、



「……なんで、そんなに優しいのっ……」



ポタ、ポタと布団に涙が落ちていく。



「あの時も今も……!自分の気持ち押さえ込んでまで私を守ってくれてっ、」



「え……?永遠、お前」



〝あの時も今も〟という言葉にひっかかったのか、信じられないという顔で見てくる皐月。



「全部……全部思い出したの!私が皐月と付き合ってたことも。あの日も同じように車にひかれそうになって、皐月が助けてくれたこともっ……ひゃっ!?」