そこからは、永遠に会いに行かなかった。 ……いや、会いに行けなかった。 那月と楽しそうに話している永遠を見なくなかったから。 俺との時間を忘れてしまっていると、信じたくなかったから。 タイミングが良いのか、悪いのか丁度その時父さんの転勤が決まり、 永遠と別れの挨拶をしないまま海外に引っ越した。 ・ * ・ それから、三年がたった。 永遠への思いは忘れられなかった。 時間が解決してくれるなんて、絶対嘘だ。