そんな当たり前の生活が崩れたのは、クリスマスイブの前日。



今でも忘れない。その日は雨が降っていた。



俺は永遠のクリスマスプレゼントを買いに行くため、(もちろんプレゼントを買いに行くことは言わず、適当な理由をつけて)

放課後は“那月とでも帰ってくれ“とだけ伝え、俺はガラになくアクセサリーショップへ行った。



『彼女さんにプレゼントですか?』



『へ?うわっ!?』



突然声をかけられ無駄に驚いてしまい、『すみません』と謝られてしまった。