「永遠?」



「……え、あ、なっちゃん、なに?」



「いや、ボーッとしてたからさ」



あのキスから避け続けること、二週間。

裏方以外の人たちは、早く帰っても良かったので、なっちゃんのいる病院へ来ていた。



ザーッ、と強く打ち付ける雨が窓の外から見える。



頭を押さえながら、今回の雨もひどいな、と。



「……永遠さ、なんかあっただろ?」


「え?」


「俺に話してみ?少しは楽になるかもしれない」



そう言って、頭をぐしゃぐしゃと撫でてくる。


……から、昔みたいに安心して、涙がツーと頬をつたって落ちていく。