……あ、ちょっと期待していたのかもしれない。 クレープの時も、夏祭りの時もあったから。 ……って私、煩悩捨てろ! 私がそんな煩悩まみれの頭を振り払っているとき、皐月は食べ終わったのか、イスから立ち上がり、カップを無造作に捨てていた。 「永遠、あと少しで食べ終わるだろ?」 皐月の問いかけに、黙って頷くと、「じゃあ、そろそろ行くか」と。 そう言って歩き出してしまう。 「…待って!」 ___パシッ