「お金、お金払うよ!だいたい私が食べたいって言ったのに」



「いーよ、別にこれくらい。

つーか、さっさと受けとれ」



なかなか受け取らない私にちょっと不機嫌になっちゃったから、お言葉に甘えて受け取った。



……なんか、夏祭りの日思い出すかも。



このお店には、中にちょっとした食べるスペースがあって、そこの一つを使わせてもらう。



一口スプーンで掬って食べると、イチゴの甘酸っぱさとミルクの甘さでちょうどミスマッチしている。



アイスを食べながら、チラリと皐月の方見ると、同様にアイスを黙々と食べている。