中に入ると、外の熱気が嘘のように涼しい空気が充満している。



「いらっしゃいませー」



平日だという事と学校が終わる頃の時間ともあってか、入るとすぐに私たちの番。



「……カップで、コーヒーアイス一つと……」



店員さんにそう言ったあと、『お前はなににするんだ』と言わんばかりに視線がこちらに向けられた。



「えっと……じゃあ、イチゴみるく一つ、カップでお願いします」



「2つで460円です」



お金を出して、アイスを2つ受けとり、「ん、」と一つのカップを差し出してくる皐月。