そう言い、歩き出したのだけど、先程とは違い歩幅をあわせて歩いてくれる。



……気まぐれかよ、ばーか。



心の中では悪態をついてみるけど、その気まぐれが嬉しいなんて私もどうかしてる。







「ありがとうございましたー」



自動ドアが私たちを察知し、勝手に左右へドアを開けてくれる。



お店を出た瞬間、モワッとした熱気が私達を襲い、思わず「暑っ……!」と漏らしてしまう。



100均でだいたい欲しいものは、買えたから、後は衣装の布を買いに行くだけ。