いつの間にかドアの所にいる衣装係の子に呼ばれ、『皐月の事は気にしない』と脳に分からせ、「ごめん、今行きます」と返事をした。







翌日の放課後。



「それじゃ、永遠ちゃんと皐月くんはこのメモ通りのものを買ってきてね。

じゃあ、いってらっしゃーい」



クラスの人にニヤニヤされながら、半ば無理矢理教室を追い出された。



ピシャン、という扉の閉まる音が妙に響いたのは間違えでは……ないと思う。



手には、買ってくるものリストのメモ。

どこからか聞こえる楽しそうな笑い声。


そして、無言の私たち。


……気まずいにもほどがある。