__……ピリりり



遠くから目覚まし時計の音が聞こえる。



んー、もう朝なの?まだ、眠たいからもう少しだけ寝かせてよ……



私は、無造作に時計を探り当て、ドンッといつものように叩いて止めた。



あと、10分間寝よう。そう思い布団をかけなおした。



……その時だった。



「おい、起きろよ。起きねーとキスするぞ」



……あぁ、最悪な夢だ。なんで、皐月が夢にまで出てくるのか。



「チャンスは、あげたからな。バカ」