…って、違う違う。寂しいわけないでしょ!



その考えを捨てるかのように、タオルをおもいっきり絞り、再び皐月の部屋に戻った。



「わりー、助かる」



おでこにのせるときに一言そう言う皐月に驚いて固まってしまう。



そんな私を見て唇を尖らし、「なんだよ、」と不機嫌にそう言ってくる。



「いや、なんか。素直だなって」



風邪で弱ってるからだろうけど。

風邪をひいたら誰かに頼りたくなっちゃうもんね。



私がそう言うと、照れたのか熱のせいで赤くなった顔がもっと赤くなった。