突然聞こえた凛とした声。……昔と変わらない。 あ、でも少し低くなっていて、 _____今、一番会いたくないない人の声が。 後ろを振り向かないでも分かる。 いや、分かってしまう。 「皐月くん!久しぶりね」 あの最低最低男の声って事くらい分かる。 「お久しぶりです。すみません、勝手に入らせていただきました。 母が、永遠の家に来るって行ってたから」 ……昔から、コイツ要領だけは良かったんだった……!