『お前のこと、落としてやるよ。』



ないない!ただただ、からかってるだけだよ。



私は、勢いまかせに頭を左右に振った。



「もー、また皐月が何かしたの?
ごめんねー、アイツ不器用だから」



えぇ!?どうして分かったの!?
私、何も言ってないのに!



でも、昔からそうだったかも。いつも皐月に意地悪されて泣いた時、いち早く絵梨おばさんが慰めてくれてた。



「まあ、許してやって。これが皐月の愛じ……「母さん。」