「なに…?」
ぎゅっと掴まれた手がいつもより力強くて、動揺してしまう。
「…やっぱさっきの取り消す。女子じゃないって言ったの」
ポツリとそう溢す皐月に、えっ……と間抜けな声が出る。
「……浴衣のこと、新鮮とか似合ってるって言ったじゃん。確かにそうも思ったけど、
一番思ったのは、すげー女らしくて色っぽい、って思った」
「……っ!」
「髪とかメイクとかしてて、すげー可愛いくなってるし。抱きついた時お前から甘い匂いがするし…うん、まー、その、いろいろヤバかったです…」
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