そんな光景を見ていた皐月が、



「へー、意外。お前に女子力なんてあったんだな」



フッと緩く口元に弧を描きながら馬鹿にしてきたため、キッと思いっきり睨んだ。



「私にだって女子力くらいあるっ!女子なんだから!」



「へー、まず女子ってこと、今初めて知ったわ」



「んなっ!最低、最低。女子に言うもんじゃないんじゃ…な、い」



失礼な事ばかり言う皐月を、ポカポカと割りと本気で殴っていると、突然その手をパシッと掴まれた。