「うん、まぁ……可愛いから」



「ふーん、……おじさん一回」



先程の私と同じように、200円を渡し針を受けとる皐月。



そして、針を白のヨーヨーの輪に近づけ引っ掛けると、いとも簡単にヒョイっと吊るしあげた。



「お兄ちゃん、上手だねー」店のおじさんにそう言われ、「あー、はい。こういうの好きなんで」と言いながら2つめの水色はヨーヨーを吊るしあげた。



「ん、永遠。どーぞ」



私の欲しかった白色のヨーヨーと、水色のヨーヨーを渡してくれる皐月。