着なれない浴衣でしゃがみ、針をそろーっと輪の所に近づける。



輪の所に針を引っ掛けることが出来、ソロリと持ち上げている途中に針が切れてしまい、水しぶきをたて再び水面に落ちていった。



「あー、お壌ちゃん残念!惜しかったねー」



もう少しだったのにな、悔しい。
がくりと肩を落として、白色のヨーヨーを見つめていると、



「永遠、なに。あの白の欲しいの?」



私の隣にしゃがみこみながら、私が取ろうとして取れなかったヨーヨーを指さした。