昔、絵梨おばさんには、お世話になっていた。



「久しぶり……」



うわ……、どうしよう。緊張で声が震えちゃう。



「もー、そんなに緊張しなくて良いよ。
相変わらずだなー。一緒に座ろ!
あっ、そうだ!皐月来たでしょ、永遠ちゃんの学校」



私は、絵梨おばさんのお言葉に甘えて(私の家なんだけど)ダイニングの椅子に座りながら話を聞く。



「あっ、うん」



絵梨おばさんの口から゛皐月゛という単語が出てきて朝の事が脳裏に浮かぶ。