ストローできたスプーンで一口分掬って口の中に入れる。 甘いシロップとフワフワしている優しい氷。うん、やっぱり私の大好きな味。 二口目を食べようと、スプーンに掬ったその時。 「本っ当、美味しそうに食べるよな。 一口ちょうだい」 そんな言葉とともに、手を掴まれそのまま皐月の口に運ばれる私のかき氷。 「ふーん、いちごも結構美味しいじゃん」 ……なにこれ。なにこれ。こんなこと、前もあったよね。 ___……ドキン、ドキン