「あ、ありがとう?」 『似合う』と言われて、お世辞だと分かっていても少しくすぐったい気分になった。 「じゃあ、私は着替え……「ダメッ!」 更衣室に戻り着替えようと歩き出した瞬間、手首を引っ張られた。 「見せに行くよ!みんなに!」 その言葉に驚く隙もなく、教室に連行されてしまった。 「はい、みんな注ー目!衣装出来たよ」 教壇で大きな声でそう言うから、一斉に教室にいる全員がこちらを向いた。