「でも、」




 サクヤさんに見せ付けてあげればいいんだ。





 あたしは、サクヤさんの気持ちには一生応えられないってこと。






 「あたしはサクヤさんのこと、もう怖くないし、嫌いにもなってない。





 これからも髪を切ってもらうのはサクヤさんがいいんだ」





 
 「ルリちゃん、」





 「それに、卓也が守ってくれるし、一緒にいてくれるんもん」





 卓也に向けて笑顔を見せる。