もうやだ、今すぐ逃げたい。




 真っ赤な顔を隠しながら、そう思ってるあたしに卓也の大きな手が触れた。





 「よくできました」




 
 そう言って、あたしの頭をなでなでする卓也。




 
 優しくて、あったかくて、気持ちいい。





 「もう二度としないっ!」



 
 「アハッ、照れてる」



 卓也が笑って言った。