おれは考えていた。美紀と百合菜ちゃんのことだ。確かに二人とも可愛い。いや、客観的に見れば美紀の方が可愛いだろう。
だけど、可愛い=好きじゃないはずだ。俺は前から百合菜ちゃんの事が好きだったし……。
好き…?
俺は自分の胸にもう一度語りかける。それに合わせて、胸に手を置く。
うん、百合菜ちゃんのことを考えると心臓が激しく鼓動を打つ。好きだ。この気持ちに偽りはない。
なのに、何かが心に引っ掛かる。何かを忘れてるような……。
「……若葉。若葉!!いないのか!」
出席点呼の声で、ふいに現実に戻された。
「いますいます!!」
「ぼーっとすんな」
朝から嫌な気持ちだ…。俺は空から降り注ぐ雨をただただ見つめていた。
だけど、可愛い=好きじゃないはずだ。俺は前から百合菜ちゃんの事が好きだったし……。
好き…?
俺は自分の胸にもう一度語りかける。それに合わせて、胸に手を置く。
うん、百合菜ちゃんのことを考えると心臓が激しく鼓動を打つ。好きだ。この気持ちに偽りはない。
なのに、何かが心に引っ掛かる。何かを忘れてるような……。
「……若葉。若葉!!いないのか!」
出席点呼の声で、ふいに現実に戻された。
「いますいます!!」
「ぼーっとすんな」
朝から嫌な気持ちだ…。俺は空から降り注ぐ雨をただただ見つめていた。