私はふと目を覚ました。

寝ちゃってたのかぁ…?気がつくと私は毛布に、くるまるような形になっていた。

え?この毛布…誰が持ってきてくれたんだろう?

私は思いきり伸びをした。そして置いてきたはずのバックの存在に気付く。

そっか、翔君が持ってきてくれたんだ。良くこの場所が分かったなぁ…。

ふと……バックの中に水色の手紙が入ってることに気付く。

私はその手紙に目を通す

『Dear百合菜
ありがとう。ごめんね。 言いたいことは沢山あるけど今はこれだけ。   映画頑張ろうね
   From若葉 翔』

「私も伝えたいこと沢山あるんだよ?翔君ってずるいなぁ…」

私は呟く。

「私からの気持ち……From...百合菜も届けないと!!」

私はそう言って家路についた。

月は相変わらず私を見下ろす。だけどどこか柔らかい表情をしていた。