二時間後。

「お……終わった…」

俺はペンを投げ出した。

「良く頑張ったね?まさか5時間もぶっとうしで続ける何て思ってなかったよ」

「は…はは…」

俺は笑うしかなかった。
チラリと時計を見る。もう16時だ。

「早苗さんどうしますか?もう帰りますか?」

「お腹空いちゃったな」

「……作ってきます」

俺は諦めて台所へと足を向けたときだった。

「あ、私が作ってあげるよ?ご褒美だよ?」

さ……早苗さんの手料理!最高のご褒美だ!

「お、お願いします!」

俺の返事にニコリと笑って早苗さんは台所へと降りていった。

早苗さん、モテるんだろうなぁ…。

あんな可愛くて、性格もSで…料理も上手かったら…。

「神様って不平等だよなぁ…」

俺は誰ともなく呟いた。