「だからぁ、ここはこうで…」

早苗さんは、有名大学を卒業していたこともあってとても教え方が上手だった。

『私、家庭教師のバイトしたこともあるんだよ』

早苗さんが言っていたことを思い出す。早苗さんは浅香さんとは違う魅力を醸し出していた。

甘い匂いもしたし、なにより色っぽい……。俺は理性とも戦っていた。


勉強が始まってから、早三時間。宿題は早くも終わりを迎えていた。

「よし、後少しだね?このまま終わらせちゃう?それともちょっと休憩する?」

さすがに三時間ペンを動かせっぱなしもきつい。

「じゃあちょっと休憩しましょ……」

「流石だね翔君。良く言った!あと少し!頑張ろう?」

あれ…。今俺は休憩を欲したのに何故に続行?

俺は涙をこらえながら、この自分が生み出してしまった生き地獄にただただ耐えていた。