雅也の召集日まで後二日と迫っていた。宿題の内 レポート類は適当に終わらせていた。

ただ数学、英語は難しくてとてもじゃないが凡人の俺が一週間で終えることなの出来ない代物だ。

そこで助っ人に手伝いを頼んだところ、今日なら空いてるとの返事がもらえたのだ。

待ち合わせ場所は雛菊病院…。そう 助っ人とは……。

「翔君お待たせっ」

おじいちゃんの看護師さんの早苗さんだ。

「早苗さん…すいません折角のお休みに…」

「気にしないで?おじいちゃんの件での恩返しでもあるから……ね?」

早苗さんのナース服以外の服を見るのは初めてだったので……少しどきどきしていた。

「翔くんどうしたの?急に黙っちゃって……」

「いえ?何でもないです!!」

「……変な翔君」

「ところで、どこで勉強するのかな?」

「……図書館とかが妥当ですかね?」

「翔君家でいいんじゃない?ここから近いんでしょ?」

い…家?今日は親も仕事でいない。

俺ん家で二人きり…?

『翔君……私にも勉強教えて?』

いかんいかん!俺は頭を振り邪悪な考えを振り払う。

「じゃあそうしますか?いいんですか?」

「楽しみだなぁ」

ニコニコ笑う早苗さん。その笑顔に俺はノックアウト寸前だった。