雅也が指定した日まで後二日。

「渡さん、こんなのも分からないんですか?」

「すいません……」

もちろん一人じゃ宿題が終わらない俺は美紀に面倒を見てもらっている。だけど、美紀は中々厳しい。

「というか美紀は、もういいのか?」

「私は昨日終わらせてあります。ほら、そこも違いますよ」

「なぁ、美紀。翔はどうするんだろうな?」

翔は俺ほどじゃないけど、そこそこ頭が悪い。美紀みたいに可愛くて頭が良い彼女がいない翔はどうするんだろうか?

「それなら、ちゃあーんと手を打ってあります」

美紀はニヤリと笑った。

「ど……どんな?」

「全部終わったら教えてあげます」

そ……そう来たか。それからまた、美紀のスパルタ授業は続いた。