雅也の指定した日まで後三日。

何が如月は来なくていいだ。

絶対行くからな!

俺は、百合菜と翔にどうしても伝えなきゃいけないことがあるんだ。

その為、俺はひたすらペンを動かす。

『合宿に行く』

ただただその思いだ。だが、少し疲れたな。

俺はペンを置いて窓から外の景色を見る。

「桜花……?」

あれ……桜花だよな?あいつ何してんだよ。

「おーい桜花!」

俺は窓から身を乗り出し桜花の名を呼ぶ。

「令志先輩?ここ令志先輩ん家何ですか?」

「まぁな。そんなことよりお前何してんだよ」

「翔先輩を誘惑する水着買いに来たんです」

おいおい、大きな声でそんなこというなよ。通行人達がお前のこと、振り返って見てるだろ。

「一緒に行きますかぁー?」

「お前はお前で頑張れよ」

俺は桜花に一言かけて、窓を閉めた。

「……俺も頑張るか!」

俺は再びペンを持った。