パーン!その音を合図に
トップランナーは勢いよく走り出した。

B組のトップランナーは美紀だ。美紀は三年にも負けない速さを誇っていた。

美紀は女子の中で1番速いんじゃないのか?

俺がそう思った矢先に美紀の前に誰かが飛び出した。

「桜花……?」

美紀を抜かしたのは桜花だった。

『クラス選抜リレー…楽しみにしてますよ』

先程の桜花の言葉が脳裏をよぎる。桜花の自信の理由が分かった。確かに速い。

「美紀!桜花に負けんなよー!」

俺は力いっぱい美紀に声援を送った。

その声に反応して美紀は少しスピードをあげた。

しかし 桜花を抜かすことは出来ずに渡にバトンを渡した。

美紀は悔しそうだ。

現在一位は一年A組。
二位は我ら二年B組だ。

しかしここで三年生が意地を見せる。あっという間に我らB組と一年A組を抜かし、一位 二位を独占した。

結局渡は三位をキープして雅也にバトンを託した

「あいつ速いな…」

走り終えた三年が雅也の走りに感心してる。

「そりゃそうだ。何せ俺の弟だからな」

和也先輩は自慢げに話していた。おそらく和也先輩はアンカーだ…。