「次は…本日の最終種目のクラス選抜リレーの決勝を行います」

三年のリレーが終了しついに俺らのフィナーレを迎えることになった。

「勝とーぜ!」

雅也、渡、美紀と俺は
手を合わせて勝利を誓った。

「お前ら頑張れよー!」

B組の面々は、俺たちに精一杯声援を送ってくれている。

「雅也。アンカーはどうするんだよ?」

また雅也が走るのがベストだと俺は思った。

「翔。お前が走れよ」

「私もそれでいいです」

「逆に翔が走んないとシラけるよな?」

雅也の意見に美紀、渡も賛同する。

「俺でいいのか?」

「もち!」

三人の声がキレイに揃った。

「翔。最後の最後くらい全力で走れよ」

渡の言葉に俺は頷いて
自分の持ち場へと向かった。