ジョキ…ジョキ…ザクッ
右手に鋏を持ち、左手には中2の最後にくれた「思い出の写真集」を切り裂く。
ジョキ…ジョキ…ッ
「ふふ、…みんな、消えちゃえ!」
ジョキッ…ジョキ…
「消えろ、死ね!」
嫌いなアイツの顔を、見えないくらいに切り裂いた。
アイツは目立つ調子こいた奴だから何枚でも載ってくる。
私は、2枚にしか載っていないのに…まぁ別にいいけど?
アイツを見るのが、視界に映るのがいやだ、目が腐る。
だから見ないように切ってやる。
ジョキッ…
クラスのみんなダイキライダ。
シネ、キエロ、イナクナレ。
私の中心が、黒く染まってくのを感じながら…私は細かく切り裂く。
「はははっ…楽しー。」
1人、部屋のベッドの上で奴ら切ってるのは、意外にもすごく楽しかった。
切り終えた後、ティッシュにくるんで捨てた。
「サヨウナラ。」
と言い残して部屋を出た。