千夏ちゃん宛にメッセージを書いて、
机に置いて部屋を出る。



由利恵さんに挨拶をしようとリビングに行くと、
由利恵さんが笑顔で、もう帰るのかしら?と聞いてきたので頷いた。



「あの子、学校ではどんな感じ?」



「すごく良い子です。
恥ずかしい話、前まで俺…女の子取っ替え引っ替えしてました。」



俺の言葉に驚く由利恵さん。

それでも、話そうと思った。



「でも、千夏ちゃんが道を外した俺を、元の道に導いてくれたんです。」



「あの子が………。ふふ、
やっぱり家族なのね。

女の子を取っ替え引っ替えしてたからって
私の前で気にしなくても大丈夫よ。
なんて言ったって、私の夫、千夏のお父さんだって、プレイボーイだったんだから」



クスクスと笑いながら言う由利恵さんに、
今度は俺が驚いた。