玄関前にクラス表が貼ってある。


あたしはD組


琉聖はC組だった



離れたし



ま、いっか。


「残念」


「そんなに俺となりたかった?」


また意地悪そうに聞いてくる



「べつに。」


何でだろう



何で本音を言えないのだろう




隣のカップルらしき人は


「雪乃、離れたな」

「翔ちゃん、寂しい。」

「C組とD組かぁ。ま、クラスとなりだしいつでも会えるだろ」



となり。


どっちかがあたしと同じクラスの人だ





女の子の方だといいなぁ



そんなことを思っていたら


琉聖が歩き出した



「ちょ、待ってよ」


「お前、あの男と同じクラスだよ」


「へ?」


琉聖も会話を聞いていたんだろう




隣にいたカップルらしき人たちのことだ



それにして男の子のほうかぁ



でもちょっとかっこよかったな



「仲良くなれるといいなぁ」