勢いよくカーテンを開けると

窓の外には見覚えのある派手な単車

それに跨る裕太がこちらに気づき
ニコニコ手を振っている。


「まじかよ。」
小さくため息まじりに吐く。

「あの子朝からおったで!相当弥生の事好きなんやねー。」

って母親まで窓から顔出してるんですけど!!

「そんなんじゃないから!」


母親を部屋から追い出し
軽く用意をして外に出る。