ーーそれから約1ヶ月後。 「ねぇねぇ、イブどうするー?」 「プレゼント何にしたー?」 二学期の終業式を控えた寒い冬の日。 あたりはクリスマスモードで、学校中クリスマスの話題でもちきりだった。 「なーに、浮かない顔してんの?」 詩織が私の机までやってくる。 「ううん、べつに…」 「とか言ってあれでしょ、翼くんのことでしょ? 相変わらずなんだ?」 「…う、うぅ…。 だって…」