試合は第3ピリオド終了で75:83。


少し押されてる…


頑張っているものの、なかなか

この微妙な点差を縮められない。



第4ピリオドの中盤、あたしはつい

「がんばれ!南高!負けないで!翔夏くん!」


そう叫んでいた。


その時少しだけ、翔夏くんがこっちを見て笑った気がした。


そしたら…残り三秒であと3点差…

ボールは南高ボール!スリーポイントまえ!

それを投げたのは…



『翔夏くん!!!!!』


他のファンの女子と一緒に呼んだ彼の名前。